日本の伝統

皇室典範改正のニュースがこのところ盛り上がっているようで。

http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20060129/m20060129004.html

あほですね。記事中の(若手議員)と産経新聞の記者が。

「仮に愛子さまが天皇になられたときに、そのお子さまが男子でも(皇位継承を)認めないということになる。それを分かって反対しているのか」

首相のこの言葉は、「天皇の子供が天皇になれないというルールを作ることを妥当と考えているのか」という意味。直子相続を認めないルールは現在の国民の一般的な相続観に鑑みて実施困難だということを(改めて)問題提起している。

それを字句どおり受け取って「そんなこと初めから分かっている」(若手議員)ってあんた。そしてそれをそのまま記事にしちゃう産経新聞も。

上の若手議員は、「皇位継承の妥当性は国民の意識とは全く関係ない。ただ伝統に則って判断すべし」と主張すべきだった。困難な道だろうけれど。

それがなぜ困難かは、「安定的な男系継続を維持するために、伝統に則って天皇が側室を設けることを制度化しよう」という主張がどういう受け取られ方をするか想像してみればわかる。


もひとつおもろいのが。

http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20060127/m20060127004.html?C=S

天皇、皇后両陛下に三権の長らが祝賀を述べる国事行為である新年祝賀の儀で、燕尾服着用を求める宮内庁側の要請に応じず、儀礼上、ふさわしくない紋付きはかまで通し「皇室ももっと改革が必要だ」と主張したという。
 関係者の一人は「首相は皇室の神秘的な伝統などは、不合理だとしか感じないのではないか」と危惧(きぐ)を示している。

皇室の伝統に照らしたとき、「儀礼上ふさわしいのは紋付きはかまではなく燕尾服」なんだそうだ。
かのように伝統は時代に沿って変化し得るものなんですよ。