VNC to Mac from Windows

10年ぶりくらいに Mac をいじった記録。「漢字Talk 7.5.x」の頃以来。

しかし Mac の情報ってのは Web で探しにくいね。"Mac" だけだと MAC アドレスとかにヒットしちゃうし、OS 9 以前のほとんど役に立たない情報に引っかかることも多いし。それもあって Apple は "Tiger" とかのコードネームを前面に出すようにしたのかしら。

やりたいことは Intel Mac (10.4 Tiger) をリモートで操作することなんだけれど、まあ VNC を使いなさい、ってところまではすぐに辿り着く。でも Web で見つかるほとんどの情報は OSXvnc か VNC4Mac を使えって話で、10.4 あたりから OS に標準で VNC server が用意されている現状で何が適切なのかは結局よく分からなかった。


以下は少し試してみて得た結論。テストしたのはあくまでうちの環境だけなんで、別のマシン環境だったら別の組合せの方が良いかもしれません。とにかく MacOS は色をたくさん使うからどうしても VNC が遅い。なのでパフォーマンスのわずかな違いが体感的には結構重要となる。

結論としては OSXvnc を使うのがよい。うちの環境では OS 標準 (Apple Remote Desktop) の VNC server は RealVNC Viewer との接続が不安定だった。画面転送のスピードも明らかに OSXvnc の方が上。機能的にも標準の VNC とほぼ同等です。

Linux 上の VNC server に接続するときはほとんど気にならないんだけれど、Mac に繋ぐときはクライアントソフトの違いも結構効いてくる。例えば RealVNC と UltraVNC の違いは、server側を OSXvnc に変えるのよりもインパクトが大きい。ただし、接続帯域によってクライアントの成績は入れ替わってしまった。悩ましいところだ。

LAN(広帯域)環境の場合、本家 RealVNC は遅い。 TightVNC が若干速く、UltraVNC (Ultr@VNC) がこの中では一番速かった。

でも WAN(2Mbps程度、over SSH port fowarding)だと逆に、 UltraVNC がもっとも体感的に遅くなってしまった。TightVNC がもっとも速く、RealVNC の方が若干その下、という感じ。エンコーディングを Auto でなく ZRLE あたりに揃えてやっても同様の傾向だった。

ちなみに、クライアント側で Windows のスクロールマウスを使うときは swap mouse button のオプションを OSXVnc 側か viewer 側のどちらかで on にしておくと、右クリックでちゃんとコンテキストメニューが開く。両方で on にすると当然打ち消しちゃいます。RealVNC の viewer にはこのオプションが見つからない。昔はあったと思ったんだけれど、無くなったのかな…