効能

Windows(に限らないけど)の使い方の基本に、「システムデータとユーザデータのドライブあるいはパーティションを分ける」というのがある。

例えば、OSとアプリケーションは C: ドライブに、それ以外のユーザーデータは D: ドライブに保存しましょう、というのは Windows 使いこなしテクニックでよく出てくる話。これのメリットは、WIndowsを再インストールしなければならなくなったとしても、C: ドライブのみフォーマットすればよいのでユーザデータは特に移動しなくてもそのままの状態を保てる、というところだ。

でも実際問題としては、上のとおり C:\Documents and Settings\ 以下のデスクトップフォルダなどにユーザデータをどうしても置いてしまうので、そんなに気軽に C: ドライブをフォーマットなんて出来やしない。

けれどユーザプロファイルそのものを上の方法で D: ドライブに移動してしまえば、C: は晴れてシステム専用ドライブに、というわけ。

ユーザ固有の設定もほとんどユーザプロファイルフォルダに存在するので、OSを再インストールしたとしても、ProfileImagePath を D:ドライブのプロファイルフォルダに改めて向けてやれば、ユーザ設定のかなりの部分はそのまま復元できる。

ついでに、これをやるとプロファイルフォルダのパスの途中にスペース ("Documents_ _and_ _Settings") が入ってしまうことも避けられる。
最近は少なくなったけれど UNIX 系のソフトでパス途中にスペースを含むファイルをちゃんと扱えないケースがままある。そういう場合でも、上のようにしておけばデスクトップに置いたファイルも安心して扱える。

さらに、デスクトップフォルダ ("%USERPROFILE%\デスクトップ") の名前を Expolorer から "desktop" にでもリネームしてやれば、 全角文字も排除できてコマンドシェル等からアクセスするときにも便利になる。

まあ、効能としてはこんなところか。
ちなみに自分はこの方法を WIndows 2000 時代から数年以上にわたって実践してるけれど、この変更に起因するトラブルにあったことはたぶん皆無。だって Microsoft のサポートページにも書いてあるわけだしね。